Chiharu の日記

絵描き C/C++ プログラマーの日記です。

嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん 〜読了しました

まいこぷらずまーはなかなか治りません。再診の結果『レントゲンに写る肺の影は薄くなったが、範囲が拡大している』そうで、まだまだ抗生物質を絶賛投与中です。咳き込むと血のにおいがするとか、たんを切ると洗面台に広がる赤色、とか、そろそろ卒業したいです。とりあえず、一番ひどい時期は脱したようで、明日から職場復帰。完治するまでは様子見出社です。
さて、タイトルのとおりで、衝動買いして読了です。んー。まぁ、悪くはないです。3 年前に初版が出ていたことを考えると、まぁ次第点じゃないでしょうか。かなり、偏った作家の影響を受けているな、と感じる習作という雰囲気。悪くはないです。2 巻を買うのはちょっとためらわれます。少し考えます。
創作活動について、作る側の人間を注意深く観察すると、『コイツはオリジナルだ』と感じられる人間と『コイツはオリジナルにあこがれるコピーだ』と感じられる人間の 2 種類に分けられると、私は常々感じています。ちなみに私は後者です。即答です。前者を気取れるほど、オリジナリティにあふれる人間ではありません。説明が面倒なので、結論というか極論を言うと、前者でさえ何者かのコピーであるにもかかわらず、後者に至ってはコピーをコピーしちゃって、どこまで劣化の一途をたどるのか、とかそういう話。『見る力』と『作る力』において、『見る力』を発揮する先がすでに何者かの作品に引きずられていたりすると、後者の印象を強め、そうではない環境、或いは自身の経験や体験に基づいていたりすると前者っぽい創作物に感じられると、そういうことです。
この作者、後者だなーって感じました。あー、でも。悪いことじゃあないんでしょうね。多分。よくわからないんですけど、最近そういう作家さん、というかそのように感じられる作家さん、本当に増えてるように感じます。
―――あーでも、これ。短期的および中期的な話であって、長期的な話においては、これは当てはまらないですね。
今のミステリー作家が、それこそ初期のミステリー作家の影響を一切受けずにミステリー書けるわけでもなく、また、これを批判する人間もいないでしょう。源氏物語にインスパイアされて作品作って、それを盗作だという人もいないでしょう。
結局のところ、私は年をとってきたと、そういうことなのかもしれません。まぁ。それを否定的に捉える気もないですけど。少しずつではありますが、感性だけでなく、経験で生きるようになってきている自分を実感するところです。
(追記)
あら。途中から日本語がおかしいですね。説明もなく、『後者』を悪いものとして扱ってる。んー。私自身、本能的にそう思っているんでしょうね。きっと。