Chiharu の日記

絵描き C/C++ プログラマーの日記です。

鬼滅の刃を最後まで読みました

鬼滅の刃、読了です。この作品からはその特殊性を強く感じます。一般的な少年漫画作りでは、少年漫画の王道を描きたい作者が独自性を確立するため、その味付けに腐心するものだと思いますが、この作品は作者の独自性を編集部が買って、そこに編集部自身が王道を詰め込んだ特殊な作品である印象が強いです。ハガレンで女流作家にも少年漫画の王道を描く力があることを他誌に証明され、進撃の巨人で漫画が絵コンテとしてさえ機能すれば力のあるアニメスタジオによるメディアミックスで化けることをやはり他誌に証明された、集英社のリベンジを感じた一作でした。言い換えれば業界全体で培った学習成果の集大成であるかもしれません。

タイアップ企業のバンダイが商売下手なので、今後が続くか心配ですが、せっかくなので最終話まで何らかの形で映像化されて欲しいものですね。