ずーっと長いことドラフトだった C++0x は、この夏に晴れて C++11 として国際標準になったようです。
我々が”C++0x”と呼んできたC++の次期改正案はついに国際標準になった! ジュネーヴのISOから発行されるのはもう数ヶ月先になるだろうが、それでも今年中には発行されるだろう。ついに大手を振って”C++11”と呼べるようになった。
http://zakkas783.tumblr.com/post/8838927425/c-0x
本当に長かったですね。2003 年頃からラムダの登場を心待ちにしていた身としては、外野ながら本当に感無量。(algorithm 用意しておいてラムダがないのは明らかに片手落ちでしょう)土壇場で大物『コンセプト(Concept という名前の言語機能)』がドロップしたのは惜しかったですが、まずはきちんと規格がまとまったことがうれしいです。
手元のコンパイラだと GCC4.5, VC2010 ではスマート ポインタ、ラムダ、左辺値の型推論、右辺値参照、C99 互換あたりを部分的にサポートし始めています。並列処理をコーディングしていると、スレッド周りの機能(スレッド、同期、アトミックな変数)もそろそろコンパイラ共通でサポートされて欲しいなぁと思います。GCC の方は動きが早いので心配していないのですが、VC の方は次のメジャーリリースで C++11 のサポートをきちんと強化して欲しいなぁと思ってます。
参考資料
正式な資料は ISO を待つ必要がありますが、FDIS に近いものは下記から入手できるようです。しばらくはコレを眺めながらほくそ笑んでいようかな。
N3242 の在り処は: http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg21/docs/papers/2011/n3242.pdf
http://blogs.wankuma.com/episteme/archive/2011/08/13/201566.aspx