Chiharu の日記

絵描き C/C++ プログラマーの日記です。

C/C++ プログラミングの迷信と誤解 〜買いました、そして読みました、けれど。

株式会社きじねこC/C++ 迷信集をまとめた書籍が出たということで、買ってみました。
―――んー。買ったんですけどねぇ。読んだんですけどねぇ。
書籍にした価値はないかな。誤解のないように言っておくと、書籍に記載される情報自体は貴重です。とっても。ただ、読者が著者の意図をちゃんと読み取れれば、の話で。ウェブ版が面白かったので、それを掘り下げた書籍の登場にとても期待を寄せていたんですけれど。んー。掘り下げ方がまずいのか、まったく読み物としてまとりまりきっていない感じに仕上がっていました。私は性に合わなかったなぁ。
気になったのは…、

  • 物語調にしたことで話が非常に冗長になった(物語自体が面白くないというオマケつき
  • 誤解⇒検証⇒結論という流れで複数のトピックスを扱っているのですが、誤解部分が濃すぎて、何が結論なのか分かりにくい(結論にたどり着くまでに文章に飽きる
  • 意味のない太字が多すぎ(そもそも読む気にならない

…あたり。
これ系のアンチパターン集(和書)は C プログラミング診断室が有名だと思うのですが、んー。比べるべくもないかな。文章力の問題。装飾の問題。迷信を否定する根拠として ISO や JIS をきちんと引用するようにしたことは評価できるんですけれど、それ以外の部分については、正直ウェブ版の方が良かったです。文章が短くてすっきりとまとまっているので。まぁ、書籍は買って損はしないけれど、マストバイではない感じ。
ただ、ウェブ版を良かったと思った人は、応援買いはしても良いかも。ということで、今回は応援買いの意味合いが強い買い物でした。